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矯正歯科
矯正治療は歯並びの不正や、かみ合わせを治療しますが、見かけをきれいにするだけでなく、成長期の子供であれば、適正な顎顔面の成長発育を促し、成人であれば、咬合崩壊の予防、改善を促す治療です。
歯を中心としたかみ合わせ、発音、咀嚼器官、機能の回復、顔の形態、コンプレックス等、全身の健康に影響を及ぼす治療分野でもあります。
不正咬合とは
一般的に不正咬合には、らんぐい歯、八重歯、出っ歯、反対咬合などいろいろな症状があります。専門的には、歯と骨のバランス(上あご、下あご)の2つの方向から分析し、診断していきます。
始める時期について
お口の中の歯は、
- 乳歯の時期(乳歯列期)
- 永久歯に生え変わる乳歯と永久歯が両方ある時期(混合歯列期)
- 永久歯の時期(永久歯列期)
と大きく分けて3段階に分かれています。 乳歯列期、混合歯列期の歯科矯正治療をT期治療、永久歯列期の治療をU期治療といいます。
T期治療(乳歯列期、混合歯列期)
この時期の矯正治療は、後々の歯並びを予測し、顎や歯の成長・萌出をコントロールしたり、乳歯が早く抜けた場合のスペースの確保などを行います。
T期治療は必要な場合と、必要でない場合がありますので、一度ご相談下さい。
U期治療(永久歯列期)
すべて乳歯が脱落して永久歯に生え変わったら、本格的に歯並びを治す歯科矯正治療の開始時期です。
治療の流れ
1.初診
お口の中を診察し、歯並び、咬み合わせなどチェックします。現時点での口腔内状況をご説明し、矯正治療が必要かどうか、もし必要であればどのような方法・装置で行うのか、ご説明します。その他、質問やご相談にもお答えします。
2.治療方針の決定のための検査
実際に矯正治療のご希望がありましたら、治療方針を決めるために検査を行います。
検査項目
- お口の中とお顔の写真撮影
- 上と下の顎の歯型を採り、模型を作成
- レントゲン写真撮影
3.検査結果の報告・診断
検査により得られた情報から、治療方針を決定します。具体的な治療方法・装置・期間・料金についてご説明します。治療方針に同意していただけましたら治療を開始するお約束をします。
4.治療開始
通院間隔は、治療方法によって違いますが、1ヵ月に1,2度程度です。症状により異なりますが、治療期間は約2〜3年です。
5.保定
歯を動かす治療が終了後、その歯並びが安定するまで、リテーナーという装置を装着します。歯並びが安定するまでのだいたい歯を動かしていた期間と同じ期間の使用が基本となります。
6.メインテナンス
むし歯の予防のためにも定期健診をおすすめします。